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■ガッツテレ松

見た目に強そうなテレが目標です。松(パイン)材を使うわけじゃないよ。またまた、シンラインテレスタイルで、フロントをP-90タイプPU、ビグスビータイプアーム付きです。

◆01.ネック-1

 

ボディの構想が固まらないまま、ネック制作にかかりました。ケチケチで、木目の方向も気にせず120mm幅のハードメイプルからグレッチョ用と2本のネックを作ります。ヘッドは幅が足らないので、耳を付けます。

今回は、2本とも単純な鉄棒のトラスロッドを仕込みます。たわませてセットするので、溝の深さを途中で1mm変えます。この方法は、こーのさんのサイトを参考にしました。製図して確認?しています。ルータで掘りました。始めストレートビットで掘って、残りを頭の丸いビットで掘ります。頭の丸いビットは、掘る力が弱くて焦げチャイます。
ロッドの頭の部分は、溝より少し持ち上がるのでツキ板を重ねた枕を入れてみました。

 
 

トラスロッドのフタを作ってます。3ミリ厚のアガチス2枚重ねです。穴の幅の6ミリ厚の板を売ってなかったんです。ロッドの穴がゆるかったので、フタに凹の溝を掘って押さえつける事にしました。
アガチスの木目の方向を確認せず張り合わせていて、片方が逆目になっていました。彫刻刀で彫り難い、ちょっとしたミスですね。

トラスロッドにサビが少し出ていたので、削ってオイル塗料を塗っときました。中で、サビんといてな。
フタのサイドにタイトボンドを少なめにつけて、溝に根っこの方から叩き込みます。少し湾曲させた状態で、アガチス(トラスロッドも)をはめ込みます。ロッドのネジを回した時に遊びがないように、ロッドの根っこをセメダインスーパーXで接着しときました。

フタをカンナとヤスリで削って面を揃えます。ネック2本分やってます。まだ、一枚板です。まだパーツ(ブリッジ)待ちで、ネック幅が変わるかもしれません。

 

 

指板は、余ったオバンコルです。ハードメイプルよりも硬い感じなので、指板にも十分使えると信じて。図面を正確に貼って、実寸確認します。ずれてて、図面を貼り直しました。あら、またずれている。おかしぃな〜と思って、アルミの定規で測り直してみたら、あれ?合うチョルバイ。始め使っていたプラスチック定規は、超有名なメーカー品だったのでちょっぴりショックでした。
図面から、スコヤとカッターナイフでフレット溝の0.6mm幅を切り取ります。

フレット溝を掘っています。力がいるので、肩から背中がコるね〜。「旦那、ノコやサンドペーパー以外、な〜んも運動しちょらんめ〜?」「・・・」
フレットのタング幅に合わせて、ハマグリ、いやアサリを少し削ったノコです。”フレット専用”とマジックで書いとります。ノコギリのアサリを調べてみたら、「歯振」と書くんですね。いや〜、勉強になる優良サイトばいね。

ポジションマークを考えてなかった!

 

ネックの大ざっぱな外形をバンドソーで切って、耳を貼り付けています。ヘッドのペグ側を切り落とした三角材を、反対側にくっつけました。クランプと接着面が斜めなので、クランプを絞めるとずれます。少し固まるまで(数分やったかなぁ)手で押さえといてからクランプしました。つなぎ目には、遊びでローズ-メイプル-ローズのツキ板をはさんでます。

右写真は、グレッチョのネックの耳を貼り付けています。何が何やら分からんバイ。

以前、バンドソーがうまく使えなくて悩んでおりました。私の左手が主な原因だったようです。ドリフトを修正しようとして無意識に左手が板をグイグイ押していました。結果、刃が横からから押されて断面がひどく斜めになります。ドリフトとの悪循環です。無理な力がかかって刃も破断しやすい訳ですね。力を入れないようにしたら、だいぶ真直ぐに切れるようになりました。
破断したんで、刃を新品に張り替えたんですがまだカツンカツンと引っ掛かる部分がある。刃もよろしくナインかなぁ。山本さんお勧めの刃がよさそう。

 

ヘッドの厚みを削るために、SAFE-T-PLANER を購入しました。便利やけど、クセのある工具だと思いました。いきなり削ったのが、ハードメイプルちゅうのもキツかったかな。木目の方向と歯の回転方向を分かって使わないと、持っていかれそうになります。初めての印象は、チョット怖い。ボール盤の最適な回転速度があるのかもしれません。削っとる最中に、チャックの部分が2度根本から外れたし、、、日本で代理店として売るには勇気がいりそう。
ルータ同様に、何度かに分けて掘ります。

首の曲面をならしました。

 

ヘッドの耳のつなぎ目を隠すために、ツキ板を張ります。装飾をかねて、ローズとメイプル(各0.5mm厚)2枚を重ねて貼りました。ツキ板は、お湯で曲げてみました。首の曲面接着が難しい。

サイドから黒いローズのラインが出ます。

 

ブリッジが届きました。発送はカナダからで、郵便で10営業日かかってます。1400円も関税がかかりました。前回は関税なかったのに、なんで?。

Wilkinson locking roller bridge です。StewMacでもサイトに一時載っていましたが、抹消されていましたね。これ、ローラーの遊びがスゴイあるとです。これじゃぁ、ピッキングの度にカタカタ動くバイ。これがあの Wilkinson ?、こんなもん使えるか〜、バカチンが!
ばらしてワッシャーをかまして修理いや改造です。エライ時間と手間がかかった。グレッチョ用と2個あるんです。ちゃんと使えそうになりました。

 

ブリッジが届いて指板幅が決まったので、指板サイドを切り落としています。なるべく直線になるように慎重に。

接着位置合わせのための小さな釘を付けてます。今回は、1・18フレット上に3カ所にしました。

  
指板の接着です、ネックのクリーム色は、タイトボンドです。クランプして、はみ出た接着剤ば、出来るだけとっとッと。
  

数時間後、指板サイドをガイドにしてルータです。上から2回、ひっくり返して「目地払い」で1回削って垂直を出しときます。

初!ローラーナットを使ってみます。もちろんアーム、ロッキングチューナ付きです。ローラー&ロッキング尽くしバイ。

ヘッドをドラムサンダーで整えて、おおまかな形が出来てきました。
このオバンコルは、端の方なので独特のスジスジ木目がありません。
 

ポジションマークとヘッドのマークを入れようとバイね。こないだ出張で行った久留米で、たまたま通りかかったホームセンターで買ったチークの丸棒です。割と○が出ている棒です。

今は目立たない色ですが、塗装をするとチークの木口は黒っぽいコゲ茶色になります。

根気、体力、汗の指板R削りです。自慢じゃナカバッテン、冷房なしで汗ばかいちょります。
まぁ、健康に悪かたばこばスーて、ぼちぼちいかんね。

2〜3時間やっとったかなぁ。さすが、指板に使えると私が見込んだオバンコルです、#400で光沢が出チョります。

実は、ネックのメイプルが逆反り方向に反ってました。メイプルを少し削ってみたり、指板削りでなんとか帳尻を合わせられたみたいです。いや、やっぱりまだ反っとるなぁ。
今日は、これで掃除にしましょ。
次の週、やっぱり反りが気になって、指板を削り直しました。指板の10フレットあたりを中心に薄くなっているはずですが、少しなので目視では分かりません。

   

 

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