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◆02.トラスロッド

有限会社「TATSUTA」さんからNew! スーパートラスロッドが届きました。8×8ミリのカーボン角パイプの中にβチタンのトラスロッドが入ってます。

ベースでは、補強用として別にカーボンロッドを2本入れる場合があります。カーボンロッドを2本入れるより、角パイプにしてトラスロッドと一体にしてしまえば、カーボンの費用が安くなるやろうし、強度もいける?という発想です。タツタさんに軽い気持ちで、カーボン角パイプと言うたとですが、なかなか思うようなサイズが無かったみたい。
ベース用として考えとったとですが、ちょうど作っていたこのギター用の長さで作ってもらいました。タツタさんありがとうございます、感謝で涙が出ます。

 

平板βチタン2本のダブルタイプです。トラスロッドは、すっぽり抜けます

実は、これダブルアクションです。ナットを締める方向にも緩める方向にも回しても、ナットの位置が変わらん様になっとっとです。

いつもの鉄のトラスロッドよりかなり軽い。音も違ってくると思います。

 

ダブルタイプと、ダブルアクション(=2way)を、違う意味で使うとりますので、お気を確かに。ナットを締めると、指板側を押します。

ナットを緩める方向に回すと、反対方向を押します。

カーボン角パイプは、肉厚が0.5ミリぐらいですが、思ったより強い。強い力が加わったら、割れんやろか。

もう一工夫します。押し返す力を強くするために、スペーサーを入れて下側のロッドをたわませます。シングルのトラスロッドを仕込む時と同じ仕掛けやね。市販アルミC チャンネルのトラスロッドにも、スペーサーが入っとるのよ。分解してみてちょ。

チークの平板でスペーサーを作ってます。2ミリのスペーサーを入れる前提でロッドが作られています。5〜6フレットあたりに山の頂点が来るよう削っとるとです。山の頂点を「キックポイント」と言うそうです。キックポイントの位置等は、作る人やギターによって変わるけん、製作者が作らにゃ。

 
スペーサーを入れるとこんな感じ。スペーサーの両サイドは、ほとんど厚みがないぐらいまで弓なりに削ってあります。

端の隙間にもスペーサーを作った。短かった?。

スペーサーを指板側のチタンに接着。ボンドスーパーXを使うたと、一晩置いときましょう。もう一方のチタンは、接着したらいかんバィ。

接着中に、ネックの形を整えとっと。

 

トラスロッドには、共振防止用の熱収縮チューブを被せます。この状態で、カーボン角パイプにぴったし入るはずでしたが、きつかったんで後で所々チューブをカットしました。

 

取っといた三角の端材をヘッドに両面テープで付けて、

トラスロッドの溝を掘ります。8ミリ角です。

ハマった。

 

ヘッドの耳を作りよると。このネックの端材です。こげな端材が役に立つのは、よかコツばぃ。

気まぐれで、耳にローズウッドのツキ板を接着。

 

耳を接着。

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