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◆00.前置き

知り合いのFKさんより、Fender Mustang のリフレッシュを頼まれました。昨年入手されたそうです。

 

ムスタングの資料も一緒に持ってきて頂きました。

ジョイントプレートのシリアル番号からだと、1966年製です。44年前のオールドじゃ!。わしは、44を超えとるが、オールドじゃナカですばぁ〜ぃ。

とはいっても、パーツがかなり変えられているそうです。ハゲかけのデカールが渋い。ヘッド先の「OFFSET Contour Body」のデカールがわずかに残ってます。

 

ペグも交換されているそうです。ブッシュを抜く時に、欠けてしまったらしい。

でも、純正Fキー。元は白いプラスチックノブのペグでしょう。

ネック裏は、渋い感じに塗装が剥げとります。

PU を含め、電気系はほとんど変えられているそうです。現在のPU は、DuncanのHot Stack。電気系は、全部取り換える予定。

錆びたコマをチタン製に変えたそうです。アームを使ってもチューニングは大丈夫です。素晴らしい。

 

幸い、ネックはまっすぐ。フレットに部分的な凹みがなくてとってもキレイ。プロが擦り合わせをしたに違いない。しか〜し、FKさんからは、フレットが低すぎるので、打ち直してくれと言われトットです。

初めてみるラウンド張り。私の想像では、ローズウッドをケチって薄くして、曲げて張ったのではないかと思います。違う?
ケチッたんじゃなくて、合理的に作っとったと言うべきかの。

 

全体に渋いクラックが入っとります。

肘の部分は、一層塗装が剥げとります。赤の上にさらに赤い塗装があるとです。クリアのトップではなかです。

ここがハゲハゲで、赤の油性マジック?で塗ってある。アルコールと綿棒で落とそうとしとっとですが、なかなか取れん。

 

 

弦を外して、分解しましょう。

 

ネックデイトからも、1966年2月製Bタイプとなっとります。最初の「16」は、日付ではなくてムスタングを示しているそうです。

 

この年代のネックポケットには、シムがよく仕込まれているそうです。
ところがよーく見ると、ネックポケットが削ってある。シムを使わなくても良いように、改造されとるんやと思います。こりゃ、プロの仕事バィ。という事は、他の手を加えてある部分もプロの仕業か。縁の塗装の断面に赤マジック?

本によるとボディは、バスウッドかポプラだそうです。ポプラを扱った事がないのでどちらか分かりません。バスウッドっぽい木に黄色い筋が入ってます。

ピックガードが縮んだようで、ネジ穴が加工されています。

 

VOLはCTSに変えられとるけど、TONEはオリジナルみたい。出力ジャックは、国産タイプに変わっとる。

キャビティには、銅板がひつこく貼られとります。オリジナルでしょう。なんで、ストラトには無いト?。

PUは、Seymour Duncan のスタックタイプが付いとりました。抵抗値からすると、たぶん STK-S9b Hot Stack Plus が2個です。

 

通常スタックのダブルコイルは、直列にして使うはずが、リアだけ並列に配線してありました。う〜ん、どうしましょうか。

 

アームも外しました。

バネを引っかける位置が、二ヶ所あるタイプです。

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